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梅原市長のタクシーチケット問題の最近のブログ記事

監査委員が随時監査実施へ!

 

 仙台市監査委員が,梅原市長のタクシー利用実態を調べるため,随時監査を行うことを決めたそうですね。新聞報道によれば,2005年8月22日(就任時)から08年12月31日までの利用分について,タクシー会社の乗務記録と梅原市長の公務日誌を照らし合わせるなどして調べるそうです。監査委員がやっとオンブズマンの申し入れを受けてくれました。ここは素直に監査委員の決定を高く評価したいと思います。
 監査委員はやろうと思えば何でも調査できる十分な権限を持っています。ぜひ権限を適切に行使して徹底した監査を行い,真相究明をしてほしいものです。
                                                              そごう

梅原市長のタクシーチケット問題(その5)

 

梅原市長のタクシーチケット問題(その4)で予告しましたとおり,随時監査の申し入れをしてきました。

12月25日,仙台市監査委員に対して,梅原市長のタクシーチケット問題についてきっちりした監査をするように申入書を提出してきました。

ジャーナリストので,神奈川県保谷市の代表監査委員を務められた原寿雄さんは「監査委員はやろうと思えば何でも調査できる権限を与えられている。問題はやろうとするかどうかだ」と述べられています。

監査委員のやる気と能力が問われています。

申入書の中身はこちら→ 市長のタクシーチケット問題随時監査申入書081225.pdf                                           

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梅原市長のタクシーチケット問題(その4)

 

 梅原市長は市長給与を半分にカットする条例を承認してもらって幕引きを図りたい考えのようです。でも,いつ,だれが,どこからどこに行くのに利用したのか,どうして第三者に譲渡したのか,は全く明らかになっていません。これではとても地方財政が適正に執行されていたかどうか分かりません。そこで,オンブズマンは,監査委員に随時監査をするよう申し入れることにしました。これは一般の監査請求ではありません。監査委員の職権発動を促す申し入れに過ぎません。しかし,地方自治法199条1項によって,「監査委員は,普通地方公共団体の財務に関する事務の執行・・・を監査する。」としていて,同条5項は「監査委員は・・・必要があると認めるときは,いつでも第1項の規定による監査をすることができる」としています。監査委員が地方財政の適正執行に責任を持とうと考えるならば,自ら職権を発動して随時監査を実施すべきです。監査委員がやる気を見せるかどうか,注目されます。監査委員への申し入れは,12月25日午後3時半を予定しています。

 なお,監査委員にだけ任せてはおけないので,オンブズマンとしては独自調査を進めるつもりです。幕引きを許さないためにも,徹底した調査を行います。
                                      そごう

梅原市長のタクシーチケット問題(その3)

 

梅原市長が給与を3ヶ月間半減させると発表しました。

人情に訴える作戦にだまされてはいけません。市議会では,「幕引きを図るつもりか!」との非難の声があがったようですが,当然ですね。

今回の梅原市長の責任は大きく分けて3つです。

1 タクシーの行き先をきちんと書かなかった→私的流用の疑いあり

2 タクシーチケットを第三者に渡していた→私的流用の疑いあり

3 「第三者に渡したことはない」とウソをついた

現時点でも,梅原市長は,何の公務のために,どんな必要があって,誰に渡したか(または,自ら私用したか)を全く明らかにしていません。梅原市長の秘密主義は相変わらずで,真相を隠そうとする態度が明らかです。減給処分にしても真相は闇の中のままなのです。

人情に訴えて,「まあ,給与を半減するのだから堅いこと言わないでくださいよ」というのは市民をバカにしています。梅原市長は「真相を隠しても,時間が経てば市民は忘れてくれる」と高をくくっているのでしょう。そんな作戦にだまされてはいけません!

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梅原市長のタクシーチケット問題(その2)

ウソはいけません!。

今朝の河北新報の1面トップに,「タクシー券50枚譲渡」「会見説明翻す」との見出しが出ましたね。梅原市長は,自分のタクシーチケットを第三者に譲渡して使わせていたことを認めました。でも,その認め方がみっともないですね。報道からして,「梅原市長が東京出張中に仙台でタクシーチケットが使われていておかしいじゃないか」と証拠を突きつけられて,やっと自白したように見えますね。

梅原市長は「約3年間に50枚前後を第三者に渡した」と認めたようですが,いままではそんな説明は一切していませんでした。いままで隠していた理由について,「自分が主催する会合や有識者,団体との懇談などで出席者に渡したため,チケットを渡した相手への配慮が働いた。」と弁解しているようですが,もし,本当にそうなら,初めからそのように説明すれば足りるはずです。また,本当に準公務なら,チケットを渡した方の何名かは名乗り出ても差し支えないでしょう。ご承諾いただける何名かに名乗り出てもらって,「こういう理由でタクシーチケットを利用させてもらった」と説明したらいかがでしょうか。まさか,1件も説明できないとか,1人も名乗り出られないということはないでしょうね。

トップが「見つかったら返せばいい」「証拠が見つかってから認めればいい」では,まじめに働いている部下はやってられません。まじめに税金を払っている市民もやってられませんよ。

梅原市長には猛省と納得のいく説明を求めたいですね。

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※河北新報報道による梅原市長との一問一答は以下のとおり

 ―市長が東京に出張し、仙台にいなかった日に市長名のタクシーチケットが使用されていた。
 「誰が使ったか分からないが、管理が適正でなかったのは遺憾に思う」

 ―第三者への譲渡を否定していた。なぜ虚偽の説明をしたのか。
 「自分が主催する会合や有識者、団体との懇談などで出席者に渡したため、相手側への配慮が働いた」

 ―タクシーチケットは「金券」であり、政治家から第三者への提供は道義的に疑問がある。
 「すべて市政執行に伴う公務であり、帰りの足を用立てることは何ら問題ない。仕事の一環だ」

 ―市のルールでは、第三者に交付する場合は相手先の氏名、経路を記入するのが決まりだ。
 「企業では、氏名や経路を記入せずにお客さんに渡している。そんな世間一般の感覚でやったと思う」

 ―市長の弁明が二転三転している。仙台市政への信頼にもかかわる。
 「透明性の確保は守られるべきであり、説明不足だったことは申し訳ない。市民の信頼を損なうのは本意ではなく、指摘を真摯(しんし)に受け止めたい」

 ―原則として、公務であれば公用車を使うべきだとの指摘もある。
 「週末や深夜まで移動で使うことも多い。公用車を拘束するよりはタクシーを使った方が経費節減につながる。私は常に節約を心掛けている」

 

梅原市長のタクシーチケット問題(その1)

河北新報さんが情報公開制度を利用して,梅原市長のタクシーチケットを入手し,これらを分析して鋭い問題提起をされましたね。手間暇がかかる調査報道を実行されて成果を上げられたことに敬意を示したいと思います。

報道によれば,梅原市長の返納総額は05年8月から08年9月分の221万670円とのことです。約90%もが行き先等を書いておらず,本当に公務だったのか疑問は解消されません。「見つかったら返せばいい」というものではなく,梅原市長はきちんと市民に説明すべきです。このまま説明しないのなら,返還して幕引きを図ったといわざるをえません。「機密事項で移動したので説明できない」などの弁解で納得する市民はいないでしょう。

そもそも,市長には公用車が与えられていますから,公務なのにあえてタクシーを利用する必要はありません。しかも,今回の行き先不明のタクシー利用は38ヶ月で221万円(つまり1ヶ月あたり約5万8000円,1日当たり約1900円)に上ります。こんなにたくさんの機密事項での移動があったなんて,みなさんは信じられますか?

市長の説明拒否は私的流用を自白したに等しいのです。

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以下は市長の弁解(報道)

一問一答は次の通り。

 ―機密とは何か。

 「人事、政策などで大学や医療関係者に相談したり、直談判したりする。慎重な対応が重要になる。住所を番地まで特定しないように記載していれば、規則上問題なく、工夫の余地はあった」

 ―行き先不明は9割を超える。機密事項はそんなに多いのか。

 「多いと思う。一つの人事を執行するとき、周到な根回しと打診、説得が要る。企画立案の段階で複数に打診し、相談する。政策面で円滑に進める上で、固有名詞を割り出されることはマイナスになる」

 ―政務と公務の線引きをしているか。

 「政務はほとんどない。政治家であっても、市長の立場で公務で会っている。東京の政治家には、市地下鉄東西線、産学連携など政策に深くかかわる事項で会っている。市として説明し、要望し、根回しをしている」