自由帖

2009年9月アーカイブ

クラさんの「農」のある暮らし その22

田舎(湯沢)の家の庭には、ナツメの古木があります。

幹の周りは1メートル以上です。おそらく樹齢は100年を優に超えているでしょう。

枯れ枝も目立つようになってきましたが、今でもそれなりの実をつけて、存在感を示しています

 

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ナツメの樹には、いろんな思い出があります。

 

小学生の頃、学校から帰るとかばんを置いて、ナツメの樹に登り、赤みを帯びて熟した実をポリポリおやつ代わりに食べたものです。最近はほとんど加工用に利用され、生で食べることも少なくなったナツメの実ですが、子どもの空腹を満たしてくれた時代もあったのです。

 

そうそう、縁側にラジオを置いて、ボリュームを一杯に上げて、水原監督時代のジャイアンツの試合を、ナツメを食べながら樹上で聴いたこともありました。

 

これも小学生の頃ですが、枝から枝に渡ろうとして足を踏み外し、ものの見事に落下したこともありました。背中を強打し、しばらく呼吸困難に陥り、周りの人々をハラハラさせたことを、昨日のことのように思い起こします。

 

こうした記憶があるからでしょうか、ナツメには思い入れが強く、自宅の庭にも植えて眺めています。

ナツメの実が赤みを帯びてきました。小枝から実を取って齧ってみました。懐かしいりんごのような味が口一杯に広がります。

 

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幼き日の記憶を紡いでくれるナツメの古木、まだまだ現役で活躍できるよう、見守っていこうと思っています。

明けの明星と月

9月17日の早朝,よく晴れて明けの明星(金星),月がきれいに見えました。
細い月の影の部分がうっすら丸く見えるのは地球照という現象です。
月の左下の明るい星はしし座のレグルスです。しし座というと春の星座で有名ですが,今の時期は明け方に昇ってきます。
                              そごう

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金星と月とレグルス090917.JPG


仙台の作家 瀬名秀明さん の講演を聴いてきました。

 楽しい2時間でした。瀬名さんが従前の作家のイメージを超える幅広い活動をされていることがよくわかりました。瀬名さんは飛行機操縦免許をとって,7月22日には喜界島に飛行機で渡り,皆既日食をご覧になったそうです。飛行機という機械を使うことによって,風や雲や雨をより敏感に感じ,より地球の自然・気象を深く理解できるようになったそうです。機械を使うという一見自然と相反する活動が実は自然を深く知ることにつながるというのです。
 ロボットという機械を作り,ロボットと生活することも実は同じで,それよって人は「生き物とは何か」,「人間とは何か」をより深く考え,知ることになりそうです。科学技術や工学は自然や生き物や人間を大切にするために存在しなければならないと感じました。                            そごう
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