自由帖

クラさんの「農」のある暮らし その14

春の山菜の王様といえば、「たらの芽」です。

昔は、朝早く近くの山に入ってたらの芽を探し歩いたものです。穴場にたどり着いたら、すっかり摘み取られていてがっかりしたことも、しばしばありました。

 

今は自宅の庭で収穫するようになりました。

というのも、10数年前に田舎の庭に生えていたたらの木を株分けして持ち帰り、庭に植えて育てたからです。

この木の繁殖力は生半可なものではありません。地中を走る根からどんどん繁殖し、庭の植木を縫うようにあちこちから幼木が顔を出します。適当に伐采もするのですが、10年位で100本ぐらいに増えてしまいました。それに太く大きくもなりますから、繁茂した葉が太陽をさえぎり、菜園の日当たりの妨げになることもあります。夏場は葉を落とす作業にも追われることにもなります。

 

ただ、山で採った肉厚のたらの芽に比べると、味が少々落ちるのは否めません。それでも菜園の野菜を味わうように、居ながらにして筍の山菜を味わえるのはうれしい限りです。

 

今年も収穫の時期になりました。

先ずは、定番のてんぷらにして食べました。

おひたしや胡麻和え、味噌を絡めての炒め物などを、しばらく楽しめそうです。

 

 

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