自由帖

パキスタン旅行(1)

-危険情報-

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この正月休みを利用してパキスタンに行った。もちろん旅行社のパック旅行である。外務省の危険情報では、渡航の是非を検討しろとか延期を勧めるとかになっていたので、少しは考えたが、旅行社を信用して行くことにした。

南部のアラビヤ海に面したカラチから北部寄りの首都イスラマバードまでを、名所旧跡に立ち寄りながらバスで行く旅であった。

「危険」との関係では、その間我々のバスが終始自動小銃を持った警察官の車にエスコートされていたということが、それを思い出させるといった程度であり、それがなかったら危険を実感することはできなかったに違いない。

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なにしろ警察官自体がみなフレンドリーであり、カメラを向ければ喜んで撮らせてくれたり、迷路のようなバザールでは先に立って案内してくれたりした。また行く先々の観光地でも、バザールでも、ドライブインでもどこでも、人々は皆親切で陽気であり、むしろパキスタン人の方が我々日本人を見るのが珍しいらしく、バスを下りると取り囲まれたり握手を求められたり、一緒に写真を撮ってくれと求められたりと、危険を感じるようなことは全くなかった。
パキスタン人は旅人に親切でホスピタリテイーに富んでいる聴いていたが、むしろそれが実証されたというのが実感である。

しかし、政治的には、パキスタンが国際的にも国内的にも危険の要素を孕んでいる国であることは勿論承知しており、一旅行者である私が無責任な断定は出来ないが。