自由帖

クラさんの「農」のある暮らし その6

仙台周辺に暮らすようになって、ゆずやびわの樹が庭で育てられることを知ったことは、ちょっとした驚きでした。18歳まで過ごした秋田(湯沢)では栽培しているのを見た記憶がありません。寒さが影響しているのでしょう。ゆずについては、その4で紹介しましたが、今回はびわを取り上げます。

びわは、長崎、千葉(房総)、鹿児島など温暖な地域でよく栽培されているわけですが、我が家の庭でも冬の寒さをうまく乗り切ると、ちゃんと実をつけてくれるのです。剪定も摘房、摘果もきちんとしませんので、毎年、毎年、継続的に沢山の実をつけるわけではありませんが、隔年ぐらいには黄橙色の実が視覚と味覚を楽しませてくれます。経験則的には冬が比較的暖かい年には、順調に生育してくれるようです。

びわの花がいつ開花するか、ご存知ですか。それが何と今頃(11月~12月)なのです。写真①のように、あまり目立たずにひっそりと咲いています。寒さに抗して咲く様はなんともけなげで、いじらしい気がします。これが厳寒期を無事越えると、3月頃には小さな実となって、6月頃には大きくなり色づいてきます。写真②は2007年7月3日にケータイで撮影したものです。来年の7月頃にはこんな風に育ってくれていると嬉しいのですが‥‥‥。

                ① 

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