自由帖

クラさんの「農」のある暮らし その7

黄色に染まっていた田舎(湯沢)の公孫樹の葉も、すっかり落ちてしまいました(写真①)。この風景を見ると「ああ、冬が来たんだなぁ」という思いにかられます。隣近所に迷惑を掛けていることを心で詫びつつ、熊手や箒を使い落ち葉をきれいに片付けると、私の湯沢通いも終わりの時期を迎えることになります。湯沢の菜園は雪が消える4月まで冬季の休園状態に入ります。

公孫樹は道路を拡幅するときに、伐採の話しがあったことを生前に父から聞かされたことがあります。それに反対して何とか残そうと強く主張したのが亡き母だったようです。水路を蛇行させて残ることになったのですが、いろいろ大変だったらしいのです。「山川草木悉有仏性」という仏教の教えも何のその、道路など公共施設を作ると言っては、簡単に樹を切る風潮が強い中で、母の主張はかなり勇気のいることだったことでしょう。そうした経緯に思いを馳せると、この樹をきちんと管理し守ってあげねばと、強く思うのです。

今年も沢山の銀杏の実を拾ってきました(写真②)。凄いにおいに辟易しながら、皮をむき種を取り出し、きれいに洗い乾燥させると、おせち料理に彩りを添える美しい銀杏のでき上がりです(写真③)。

                ① 

20081124_1608.jpg                ② 

20081126_1614.jpg                ③  20081202_0047.jpg