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2017年10月アーカイブ

第24回全国市民オンブズマン和歌山大会のご報告

9月2日,3日に第24回全国市民オンブズマン和歌山大会が和歌山市内において開催され,畠山副代表と私の2名で参加してまいりました。

今年は森友学園問題・加計学園問題に象徴される「権力によるえこひいき」の問題について,市民がどのようにすれば調査し,正していくことができるのかがテーマとなりました。「もりかけ問題」についての国会審議における担当大臣・政府委員の答弁のように,明らかに疑わしいことを示す状況証拠があるにもかかわらず,「記憶にない」「記録にない」の連発で追及をかわされると,真実を明らかにすることはおよそ不可能となってしまいます。

全国市民オンブズマン大会では,情報が民主主義の基礎となる国民の共有財産であることから,公用サーバー・公用パソコンに保有されている電子情報の管理・公開のためのルールを確立させ管理を徹底させること,行政への働きかけがあった場合は記録する制度を作ることなどを求める大会宣言を採択しました。

その他,毎年おなじみの政務調査費・政務活動費の不正支出の問題も分科会において取り上げられました。虚偽報告などおなじみの不正支出問題がある中,政党の県の支部に寄付ないし委託費名目で多額の政務活動費が支出され,政党から各議員に活動費として還流されているケースなどが特に目を引きました。また多くの議員が日本会議などの政治団体に対する会費を政務活動費から支払っていることについて問題視する声も会場から上がり,今後の検討課題となるように思われました。

なお,政務活動費の支出に係る領収証等のインターネット公開をしている地方議会は現在30議会に及び,来年度はさらに13議会においてインターネット公開を開始するとのことです。全国において着々とインターネット公開が進んでいる状況を確認できました。
 
来年の全国大会は25回目であり,4半世紀の区切りとなる全国大会となります。どこかの都知事がおっしゃった税金の「ワイズスペンディング」に資するという観点から,これからもオンブズマン活動に取り組んでまいりたいと思います。

石上雄介