仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • 費用弁償返還請求訴訟 第3回

     2月16日、費用弁償返還履行請求訴訟の第3回口頭弁論が行われました。今回の裁判で被告側は、昨今進められている宮城県議会の政務調査費改革について言及しております。

     報道によれば、政務調査費の改革に関連して、本件の「費用弁償」についても見直しの動きがあるようです。その詳細はわかりませんが、車賃を現在の1キロメートル47円から37円に是正し、これに定額数千円を加算するというもののようです。

     議会自ら無駄使いを改めようとするのであれば歓迎すべきところです。しかしながら、税金の使い方に関しての議員の根本的な考え方が変わらなければ、改革の名に値しないものと思われます。

     車賃に関しては、全国基準の15円から37円の範囲内にかろうじて是正したといえるでしょうが、問題は定額部分です。「費用弁償」は職務に費やした「実費」の支給ですから、定額で支給するとしても、「実費」と評価し得るものでなければなりません。議員が維持しようとしている定額数千円は本当に必要な費用なのでしょうか?

     昨年12月1日の仙台地裁判決は、政務調査費の交通費に関して、車賃37円を超える部分は違法であると断罪しております。また、先んじて「費用弁償」の改革を行っている他県の例では、交通実費のみの支給としているところも少なくありません。

     まさにこの定額部分こそが議員の既得権益への執着と言えるでしょう。

     

     次回は3月23日に予定されています。

     今後の裁判の動向に是非ご注目ください。

     

    パキスタン旅行(3)

    -日本のトラック野郎もビックリ-

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    これも車の話であるが、パキスタンに来て最初に驚いたのは、派手派手に装飾されたトラックやバスである。

    現地ガイドは、デコレーション・トラックとかデコレーション・バスとか言っていて、車の前後左右にわたり、極彩色の絵や図柄で装飾されているのである。
    同様にトラクタ-やリキシャも結構派手に飾られている。しかも、ほとんど例外なしにである。これはカルチャーショックといってもいい。

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    現地ガイドに聞いてみたらこうであった。

    60~70年前までは人や物の運搬手段はラクダやロバであったが、商売繁盛のお守りの意味でそれらを派手に着飾るという習慣があった。日本で言えば、チャグチャグ馬ごっこのような飾り付けであろうか。
    その習慣が、運搬手段が動物から車に変わっても残り、また競争心理も働きますます派手になり今に続いているとのことであった。

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    それに費やす費用もハンパではない。車の値段の20%から25%は懸けるという。
    飾り業者の方も忙しいらしく、新車を買う2~4ヶ月前には予約を取っておかないと間に合わないと言うことであった。
    日本でも一頃、トラック野郎が「男度胸の街道稼業」みたいなスローガンを書いた派手な車を走らせていたことはあったが、パキスタンのと比べたら月とスッポンくらいの差があり、「日本のトラック野郎も真っ青」といった感じだ。

    高い金を懸けた愛車だけに手入れも入念で、毎日綺麗に洗っているということであった。たしかに、トラック野郎が良く利用するというドライブインでは、車を水洗いしているところをよく見た。

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    ついでながら、彼らは口が肥えているということで、確かに彼らがよく利用するドライブインのレストランの料理は美味かった。

    パキスタン旅行(2)

    -車も人も阿吽の呼吸-

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    さて、旅の話に移ろう。まずは道路と車の話から。印象的なことを列挙すると以下の通りである。
    片側2車線以上の道路にもセンターラインがないのがほとんど。
    大都市の中心部以外には信号がない。
    ほとんどが日本車の古車か古古車。中古車は新車並みといったところ。

    それらの車がそのような道路を猛スピードで追い越しごっこをしている。我々のバスも例外ではなく、先導のパトカーからがして、そこのけそこのけとばかりにサイレンを流しながら先行車を追い抜き、我がバスもそれに従っていく。

    これが道幅の狭い道路だとスリル満点である。対向車の接近具合を見ながら、しかも先行車の譲り具合を考慮しながら阿吽の呼吸で抜いていくのである。
    始めの頃はその度に肝を冷やしていたが、半日もすると慣れていた。感心するのは、そんな状態でありながら、11間の旅行中ひどい事故は見なかったことである。

    以上は普通四輪自動車以上車の話であるが、ハイウェイを含めどこの道路でも、これに加えて三輪自動のリキシャ、バイク、トラクター、自転車、馬車,牛車、ラクダ車、ロバ車、人力車などが混在していて、町中での混雑時には、それらが流れを成して動いているのである。もちろんそれに大勢の通行人が加わる。
    何しろパキスタンは人口1億600万人の国。どこに行っても人が多い。それらの人がそのような道路を、特に問題はないっていったような顔つきで横断していくのである。この阿吽の呼吸も感動ものである。交通ルールに慣れた日本人には到底まねの出来ない技である。

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    ロバがあんなに活躍しているのにも驚いた。小さな体で可愛い顔をして重そうな荷物を一生懸命に引いている。特に田舎ではまだロバが中心的な運搬手段といった感じであった。
    ある村で、動物の市場が開かれていたが、その中心はロバであった。少しでも高く売るためか、持ち主にバリカンできれいに刈られていた。

    仙台市民オンブズマン

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