仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • 九塞溝・黄龍6日間(6)

    いよいよ黄龍

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    目的地へはロープウェイで行った。
    標高3500メートル余りの駅で降りて、名勝の「五彩池」を目指す。
    徒歩約1時間。森の中の木道を歩っていくのだが、歩っているうちに再び高山病の兆候が出てきた。
    そこで、ひどくならないように出来るだけゆっくり歩くようにした。 所々に眺望が開けた所があって、そこから遠望する真っ白な連山の眺めは絶景かなであった。
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    約1時間後に五彩池に着いた。
    池はスカイブルーに輝いていて、思わず感嘆の声を上げてしまった。
    池の手前には「黄龍寺」という古い寺があったが、その寺と池とは見事なコントラストを成していて、おそらくこれは極楽浄土を模して建立されたのではないかとさえ思われた。

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    黄龍も渓流に沿って連なる大小の湖沼が観光の目玉であるが、九塞溝とは違い傾斜も急で各湖沼が棚田状に連なっているのが特徴である。
    しかも、地質が黄色っぽい石灰岩から出来ているため湖沼の色が独特であり、差し込む光の強弱により青色っぽくなったり黄緑色っぽくなったりと変化する。
    高山病を押しても来る価値があるというものである。

    五彩池からは渓谷を下りながら連なる池を見物していくのだが、一向に頭痛のほうが治らない。
    何となく足下もふらついてもいる。
    いよいよ携帯の酸素ボンベを試してみることにした。

    筒状のビニール製のボンベの栓を抜き口に当ててみた。
    しかし、酸素の出がいかにも弱い。数分もしない内に無くなってしまった。
    しかも、効能は全くなし。
    おそらく、そんな物を買う人はほとんどおらず、とうに消費期限切れになっていたのではないだろうか。

    おそらく今は乾季なのか、各湖沼の水が少なかったり涸れていたりしていたところがあったのは残念であった。
    全部に水が溢れていたら、それはそれは感動ものであったと思う。
    黄龍から九塞溝空港へ戻る途中、所々に見えるチベットの民家が気になって仕方なく、ガイドに頼んだら、ガイドが交渉に行ってくれて見せてもらうことが出来た。
    そこは、日本でいう長屋門もある立派な農家であった。
    母屋の周りにはタルチョが翻っていた。

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    おばあちゃんからお孫さんまで一家全部で迎え入れてくれて、快く写真も撮らせてくれた。
    チベット騒動で世界が湧いていた最中だったが、この親切のお陰で私はすっかりチベット擁護派になってしまった。

    九塞溝・黄龍6日間(5)

    黄龍に向けて峠越え

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    当日は黄龍見物だが、九塞溝からそこに行くには標高4000メートル以上の山越えをしなくてはならない。
    時間もかかるため早朝の出発であった。
    時間つぶしに車の中で現地ガイドのKさんから、個人的な話を聞きながら行った。
    父親は生粋の共産主義者であり厳格な軍人であったこと、口答えなど一切許されなかったこと、しかし自分はガイドをしながら金を貯めマンションに投資をして値上がりを待っていること等々を正直に話してくれた。

    途中、高山病に供えて携帯の酸素ボンベを買った。
    また、同行のKさんに勧められて宝石店に立ち寄り「天珠」という宝石を買った。
    昔からよくチベットの坊さんが身につけていたそうで、その石は隕石ではないかということであった。
    これを付けていたお陰で飛行機墜落事故の際、その人だけ助かったとの話も聞いた。
    Kさんもその高価なものを首に巻いていた。
    私もそのような話を聞いては買わないわけにはいかず、私にしては「高価」なヤツを買った。

    昨年、これを首に着けて日弁連野球全国大会に臨んだが、あっさりと1回戦で敗退してしまった。
    この石は、厄除けには強く願い事には弱い石なのかもしれない。

    標高4000メートルの峠の頂上は銀世界であった。
    そこからは遠くに4500メートルを超す山々が見渡せる。
    その見晴らしの良いところには、タルチョが巻き付けられたケルンのような石積があり、その脇には雪だるまが造られていた。おまけにヤクまでいる。
    そのヤクに乗り、タルチョと雪だるまを近景に、山々を遠景にして写真を撮れと言わんばかりである。勿論有料で。
    その誘惑に抗しがたく、妻をヤクに乗せて写真を撮り金20元を支払う羽目となった。

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    車で急に標高を上げてきたせいか、その峠当たりから足下がおぼつかなくなり頭も痛み出してきた。高山病の兆候である。
    しかし、そこからは黄龍登山口までは下りなので、次第に治まるだろうとそう心配はしなかった。
    たしかに登山口に着いた頃には頭痛も大分治まり、昼食も美味しく食べることが出来た。

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    ちなみに昼食のメニューだが、そば、大根スープ、トマトとタマゴの炒め物、ジャガイモと鶏肉の煮付け、カボチャ煮付け、豚肉とホーレンソーの炒め物、そして、ヤクとキノコの炒め物。
    ヤクを食べたのは初めてだったが、牛肉のようで全く違和感なく美味かった。

    【住民監査請求】宮城県の非常勤行政委員月額報酬の支払差し止め請求

     

    宮城県の労働委員会、選挙管理委員、公安委員会の委員(非常勤)は、勤務日数は、月4日程度ですが、月額報酬制で、毎月22万円程度(年間264万円)もの報酬が支払われています。このような月額報酬制が、非常勤職員の報酬を原則と勤務日数に応じて支給すべきであるとする地方自治法に違反することは明白です。勤務実態に反した月額報酬制は、委員に「甘い椅子」を与える結果、県に有利な判断をさせる御用委員会となる危険性もあります。
    すでに、本年1月22日には、大津地裁で、労働委員会・収用委員会・選挙管理委員会の各委員の月額報酬の支給差止を認める判決が出ています。これを受けて、神奈川県では、見直しを決定し、大阪府、山口県では、見直しを検討するとのことです。また、栃木、香川でも、監査請求が行われています。
    国の行政委員(選挙管理委員、中央労働委員)等については、すでに、日額3万7000円以内で、各庁の長が定める日額制となっています。全国の地方自治体で、地方自治法の趣旨に基づいて、勤務日数に応じた報酬の支給に是正すれば、約100億円の経費削減になると言われています。今後、全国各地のオンブズマンにも、監査請求を呼びかけ、不公正・不合理な非常勤の行政委員に対する月額報酬制の全廃を実現したいと思います。

     監査請求書はこちら→

    行政委員の報酬問題(住民監査請求).pdf


     記者レク資料はこちら→
    記者レクレジメ.doc                    

                  さいとう

    仙台市民オンブズマン

    事務局 仙台市青葉区中央4-3-28朝市ビル4F 宮城地域自治研究所内 TEL 022-227-9900 FAX 022-227-3267