仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • 【監査請求の結果】仙台市議の費用弁償

     仙台市民オンブズマンは、平成21年6月3日、この仙台市議会費用弁償について住民監査請求を申し立てていましたが,昨日の7月30日,仙台市監査委員はこれを棄却しました。

     そこで,オンブズマンは次のとおりコメントを発表しました。
                                            そごう
    <コメント>
     監査委員は昨年の監査結果同様,議会の裁量判断を理由にオンブズマンの主張を却けてる。しかし,平成21年2月20日の札幌高裁によって費用弁償について,新判断がなされている。よって,本来であれば,札幌高裁の判断を踏まえて,監査委員自らが 説得力ある理由を付けて結論を出すべきであった。しかし,監査委員は札幌高裁判決の指摘した問題点(費用に限定すべきこと,費用の額も具体的に検討し証明すべきこと)を一顧だにせず,同判決が確定せず係争中であるとの形式的理由でこの考えを否定した。 
     また,監査委員は,交通費だけでなく日当や事務経費という曖昧なものを無批判に認めている。仮に,これらを含めるにしても,1万円では実費の3倍以上となっていると指摘する札幌高裁の判断をも全く無視している。
     なお,監査委員も「意見」として,議会自らが費用弁償のあり方について検討するよう促しているが,議会には自浄能力がないと言わざるを得ない。
     オンブズマンとしては,住民訴訟を提起する予定であるが,8月24日の例会で正式決定したい。

    黒い太陽に感動! 皆既日食in杭州

    2009年7月22日,午前9時34分(現地時間),あたりが闇に包まれ,

    天空に黒い太陽が出現しました。
    一足早い夏休みをもらって中国杭州まで皆既日食を見に行きました。
    悪天候でトカラ列島や上海などが全滅の中で,雲間からコロナも観察
    できました。一緒に行った友人が撮った写真を添付します。

    皆既日食(杭州)090722.jpg
    私は皆既日食初体験でした。
    あたりがどんどん暗くなり,蝉が泣きやみ,鳥が鳴いて巣に帰り,
    風が吹いてあたりが異様な雰囲気に包まれました。やがて
    部屋のダウンライトを絞って真っ暗にするような感じであたり
    が闇に包まれて,頭上に黒い太陽とコロナが見え,金星が
    明々と輝きました。
    古代人は日食を恐れおののいたそうですが,その気持ちが
    よくわかりました。

    たった5分の体験でしたが,五感で雰囲気を感じることができ,
    大満足でした。

                               そごう

    【提訴!】直轄事業負担金問題(宮城県+仙台市)

    提訴にあたって
     7月22日、直轄事業負担金の問題で宮城県知事と仙台市長を被告にした住民訴訟を提起しました。
     平成20年度に国に対して支払った負担金の中に、仙台河川国道事務所の移転先用地の取得費用の負担分がありますが(宮城県が約1億5700万円、仙台市が約2600万円)、それを国から取り返す請求をせよという内容の訴訟です。
     国が国道や河川の建設や維持管理を行った場合、地元自治体に対して受益に応じ一定の割合の負担金を請求することが、道路法や河川法に規定されていますが、どのような経費について負担金の請求ができるのかは、法律に明確な定めがありません。
     あたりまえの解釈では、実際に建設工事や維持管理に直接的に必要な経費のみが負担の対象と考えられますが、河川国道事務所の敷地取得代金までが負担させられていたのです。
     これらの「直轄事業負担金」と呼ばれる負担金は、その明細が明らかにされないまま地方自治体に請求されて支払いが行われてきました。本年3月末から内容がだんだんと明らかになり、京都府知事が、「工事現場のプレハブ事務所なら負担金の対象となるが、国道事務所等のビルについてまで負担金を取るのはおかしい」と声をあげ、大阪府知事が「ぼったくりバー」みたいと表現するなど批判が強まり、全国知事会は、制度の改善がなければ今年度の負担金の支払いを拒むという申し合わせをしています。
     地方財政法12条は、国の機関の設置、維持及び運営に必要な経費は、法律で定めない限り地方公共団体に負担させてはならない旨規定しており、道路法や河川法に、「河川国道事務所の設置」などの固定経費(業務の多寡に関わらず必要な機関の設置・維持運営の経費)を負担させても良い旨の規定がない以上、用地取得費について負担金を徴収したのは、法律違反の行為であることが明らかです。
     今回の提訴は、全国でもはじめての訴訟であると思います。
     地方分権や法治主義を徹底するには、法律が書いていないことを利用して行われている「官僚支配=官治主義」で構築された「制度」(これは「法制度」ではない)を、きちんとした法律の解釈適用によって打ち破ることが必要と思います。
                                                                         松澤

    仙台市民オンブズマン

    事務局 仙台市青葉区中央4-3-28朝市ビル4F 宮城地域自治研究所内 TEL 022-227-9900 FAX 022-227-3267