仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • 議会費用弁償【盛岡地方裁判所で判決】

     平成22年2月26日、盛岡地方裁判所において、岩手県議会費用弁償について返還請求を認容する判決が下されました。判決では、「実費弁償という費用弁償の性質に照らせば、議員に支給された額は過大で、議会に与えられた裁量の逸脱だ」と判断しています。

     訴訟を担当された皆様の活動には私達も非常に励まされます。

     平成20年5月の北海道東北市民オンブズマンネットワーク例会において、費用弁償の問題を各地で取り組むことが確認されました。仙台の訴訟では、支給額と実際に要する費用の差をより積極的に立証する方針により、議員全員に対し、書面による尋問を実施しているため判決で結論が出るのはまだ先になります。

     宮城県議会の費用弁償については、議員から書面尋問の回答を得て、次回裁判(3月18日)に向けて、現在、集計作業中です。

     仙台市議会の費用弁償についても、書面尋問を申請しており、次回(3月23日)には採用されることになりそうです。

     

     今後の裁判に是非ご注目下さい。

     

     

    冬の新彊シルクロードの旅(8)

    食べ物、飲み物
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    中国国内ではあるが、イスラム圏なのでアルコール類には期待せず、ビール程度が飲めれば良しとしていたが、初日の晩から葡萄酒(あえてワインとは言わず)があると聞いて驚喜した。私にとって旅行中に美味い酒が飲めるか否かは、その旅行の充実感を決める重要な要素になっているからである。しかも、最初の夜に出された葡萄酒の名は「桜蘭」であった。味も香りもまあまあ。それ以外にも数種類の銘柄があり、私は、旅行中毎晩赤一本を注文した。
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     食べ物は期待以上であった。シシケバブやサモサの美味さは既に述べた。ナンも今や日本でも有名であり都会では食べさせる店もある。
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    珍しかったには、ご飯と麺である。ご飯はポロと言って、タマネギのみじん切りを多めの油で炒めこれに羊肉、にんじん、米を入れて炊くウィグル族のピラフである。最後に干しぶどうも入れる。麺のほうはラグ麺というやつで、ゆでた手打ちの麺の上に炒めたトマト、ピーマン、白菜、羊肉をかけて食べる。何れも当地では日常的な料理であり、日本食にも近く何度食べても食傷しないのが有り難い。
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    その他、トマトスープで食べるウィグル族の餃子。肉はもちろん羊肉である。チュルチュレという可愛い名が付いている。
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     野菜も、この時期にしては意外に豊富である。バスから畑を見ていてその理由が分かった。酷寒にもにも負けないような頑丈なビニールハウスがよく目に付いたからである。
    果物は、何といってもハミ瓜が美味かった。色は良くないが味は甘すぎず品がいい。
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     今回ももまた、良い旅が出来た。ただ一つのことを除いては。実は、いよいよ最終日、今回も無難に旅を終えることが出来ると思っていたところ、ウルムチ空港へ着くや「今北京は猛吹雪、いつ飛び立てるか分からない」と言う。その瞬間から北京空港から羽田行きの飛行機に乗るまで48時間を、飛行機内および空港内に缶詰にされていたのである。しかしそれも、過ぎてみれば良き思い出のひとこまになるであろう。

    冬の新彊シルクロードの旅(7)

    故城
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    桜蘭のように既に砂に埋もれてしまった故城も多いが、残っているものもある。我々はクチャでスバシ故城を、トルファンで高昌故城と交河故城を見学した。
     スバシ故城に着いた時には、既に日が落ちていて程なく暗くなってしまったが、丁度その日は満月。文字どうり「荒城の月」の下に見学をしたわけだが、ここの寺院は唐代のこの地クジ国の最大の仏教寺院ということで、玄奘三蔵の「大唐西域記」にも登場すると聞いて、仏塔の上から故城全体を眺め往時を偲んだ。
     高昌故城は紀元前1世紀の漢代から13世紀にモンゴル軍に滅ぼされるまでの間、新彊における政治・経済・文化の中心地の一つだったという。だから規模も大きく東西1600m、南北1500mの広さ。ここでは地元の農家の人が副業でやっているロバ車で見学した。建物は皆日乾しレンガ造りであり、それだけに崩れも激しい。玄奘三蔵が説法したという建物も見た。
     交河故城も大きい都市遺跡である。遺跡は高さ約30mの断崖上の台地に造られている。 要塞都市といった故城である。見張り台、中央大通り、仏塔・寺院跡、展望台、赤ちゃんの墓、官庁街などを時間をかけて見学した。
    故城から対岸を見ると、日乾しレンガ造りの風通しの良い建物が並んでいるのが見渡せる。何かと聞いたら、この中にぶどうを吊して乾燥させ干しぶどうを作るということであった。ここトルファンはぶどうの産地であり葡萄酒も造られており良好中ずっとその恩恵にあずかった。観光シーズンになると、町中の葡萄棚通りではオープンカフェが開かれ賑わうのだそうだ。だが今はオフシーズン。観光客は我々だけだ。

    仙台市民オンブズマン

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