仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • 仙台市議会費用弁償(2)

     仙台市議会議員が議会の出席に費やしている費用は、実際、いくらなのでしょうか?

     議員全員に対して実施した書面尋問の結果から、過分な費用弁償の実態が明らかになりました。

     仙台市議会議員には、日額1万円の費用弁償が支給されていますが、議員が議会出席に費やしている費用は、全体として、その内の858円に過ぎませんでした。9000円以上は、費用として使われることなく、議員の懐に入っているということです。

     この結果は、議員が申告した費用をそのまま集計したものですので、中には、懇親会の帰りのタクシー代など、本来費用弁償として税金から支給すべきでない費用も含まれています。

     ほとんどの議員は自家用車を利用していますので、通常自宅と議会の往復で1000円以上かかることはありません。3名の議員だけ1000円以上の費用を申告していますが、最高額は1332円です。(この議員の場合、自宅との距離は4kmにすぎません。18km離れた事務所との往復で費用を申告しているのですが、本当に毎朝事務所によってから議会に通っているのでしょうか?)

     議員は、複数の移動手段(上述のタクシー代など)を申告していますが、そのすべてを含めたとしても、最高額は1915円ですので、その議員ですら一回の議会出席につき内8000円は収入になっていることになります。

     費用弁償とは、「職務のための費用」を税金で弁償するものであり、議員報酬とは異なります。書面尋問の結果から、仙台市議会の費用弁償は、「費用」としての実態のない「日額報酬」であるということが明らかとなったといえます。

     仙台市議会は、費用弁償を日額1万円から5000円に減額するとしていますが、5000円ですら過分にすぎることがわかります。

     

     次回裁判は8月24日です。

     

    じゃがいもの花

    じゃがいもの花が、あちこちの畑で咲いています。

    よく見かけるのは、男爵やメークイーンの花ですから、

    じゃがいもの花はどれも同じ、と思っている方が多い

    かもしれません。

    ところが、品種によってあっと驚くような、色、形の花

    もあるのです。

    今年、試みに植えてみた、レッドムーン、ノーザンルビー

    の花をご紹介しましょう。

                         庫山

     

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    敗訴が確定 仙台市議会議員海外視察訴訟最高裁判決

    仙台市議会が2006年度に実施した2件の海外視察をめぐり、オンブズマンが経費計約900万円を当時の市議9人に返還させるよう奥山恵美子市長に求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は6月4日、オンブズマン側の上告を受理しない決定をしました。残念ながらオンブズマン側の請求を全面的に退けた仙台高裁判決が確定しました。

    海外視察のような『お手盛り』の支出に対しては、裁判所が積極的に違法性を判断する必要があります。にもかかわらず最高裁は不受理としてしまいました。自らの役割を十分に理解していないと言わざるを得ません。
    仙台市議の海外視察については,本年4月24日にTBSの報道特集で実態が鋭く暴かれました。視察とは名ばかりでバラ園を見て回ったり,ブランドショップをめぐったり,昼間からビールを飲んだりしていて,目を覆うばかりです。
     オンブズマンはこれからも議員の海外視察については厳しく監視していきたいと思います。
                                          そごう

    仙台市民オンブズマン

    事務局 仙台市青葉区中央4-3-28朝市ビル4F 宮城地域自治研究所内 TEL 022-227-9900 FAX 022-227-3267