仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • 安部議長の政務活動費に関して3回目の住民監査請求をしました

    平成28年6月7日、安部議長の政務活動費の使途に関して3回目の住民監査請求を行いました。

    今回の内容は,安部議長が,平成21年4月以降,県政報告会会場費の名目で支出した広報費について,政務活動費から合計144万6750円を充当したことについて,①後援会活動についての支出,②飲食費についての支出に対して政務活動費を充当することは不適切であると定めた宮城県議会の「政務活動費の手引き」に違反しているというものです。

     


    監査請求書案(広報費)完成版20160603.pdf

    「会場代」支出一覧.pdf

     

    安部議長の県政報告会会場代についての支出は,安部たかし後援会が主催した県政報告会の会場代として充当している分(6件,計111万5000円),居酒屋や飲食店等に対する県政報告会場代として充当している分と(17件,計33万1750円)とに分けることができます。

     

    このうち安部たかし後援会が主催した県政報告会の会場代として支出した分については,

    後援会活動についての支出である点でそもそも「政務活動費の手引き」に違反していることになります。

    また,ホテル等の利用料金は料理の有無・内容,宿泊者の数,参加者数によって決められるとされており,会場代なるものは予め決められておらず,実際のところお手盛りで会場代が支払われていることからすると,実際には飲食費の相当な割合について会場代金名目で政務活動費から充当されていると考えられます。そうすると,②飲食費についての支出である点で「政務活動費の手引き」に違反していることになります。

     

    他方,居酒屋や飲食店等に対する県政報告会場代として充当している分については,小規模の店舗であり,安部議長は比較的少人数で飲食を共にし,ときには酒を飲みながら会合を開いたものと考えられることからすると,安部議長とは見知らぬ者が集まって県政報告を聞くというのは考えられず,安部議長と親しい関係の者すなわち後援会関係者の会合であると考えるのが自然ですので,①後援会活動についての支出である点で「政務活動費の手引き」に違反していることになります。

    また,居酒屋支払代金は飲食費に基づいて算出されるはずであり,1万円~3万円程度という高額な会場代金だけ別途計上されることはないはずであること,小規模の店舗であるから全体の支払代金も数万円程度であるはずであり,会場代金だけで全体の支払代金の相当高い割合を占めていることからすると,実際には飲食費の相当な割合について会場代金名目で政務活動費から充当されていると考えられ,②飲食費についての支出である点で「政務活動費の手引き」に違反していることになります。

     

    安部議長は,自分の政治活動や飲食という政務調査とは程遠い事柄について,自分の利益のために税金を使い込んできたのですから厳しく非難されるべきです。とりわけ,飲食費についても政務活動費を充当することとなるのを承知しながら,懇意にしている居酒屋,ホテル等に「県政報告会会場代」という領収証を作らせているのですから,手口は狡猾かつ悪質です。

    現在県議会において政務活動費について改革の検討が進められていますが,適正に政務活動費を使おうとする意識に乏しいばかりか,「政務活動費の手引き」の規制を意図的に潜脱しようとした安部議長のもとでは改革を進めることはできません。安部議長については速やかに身をお引きいただきたいと思います。

    石 上 雄 介

    安部孝議員の事務所費等の問題について、訴訟提起しました

    石上です。

     

    平成28年4月25日、安部孝宮城県議会議長が,事実婚の関係にあった安部まなみ氏が共有持分を有する物件を仙台事務所として借り上げ,平成21年4月以降,事務所賃料,光熱費,新聞代,電話料金等に政務活動費から合計545万8656円を充当してきたという事件について,本日オンブズマンは安部孝議員と自由民主党県民会議に対して政務活動費の返還を求めるよう宮城県知事に求める訴訟を提起しました。

    すでに住民監査請求に対する平成28年4月8日付監査結果において,平成24年度(6月以降の分)の電気,水道,ガス料金11万1847円,平成25年度の電気,水道,ガス料金14万6725円,平成26年度の電気,水道,ガス料金16万3495円,合計42万2067円は違法不当な支出であると認められていますので,本日提訴の対象としたのは545万8656円から42万2067円を引いた合計503万6589円です。

     


    訴状【議長政務活動費支出問題(事務所費)】.pdf

     

    2月8日付の住民監査請求後,安部孝議員と自由民主党・県民会議の対応は以下の2点で不十分なものでした。

    ①まず事実を積極的に明らかにしてきませんでした。安部まなみ氏との事実婚の関係がいつ始まったのか,安部まなみ氏との生計はどのように分けられてきたのか,なぜ仙台事務所を設ける必要があったのかなど,県民が疑問に思ってきたことについて,ほとんど明らかになっていません。

    ②また,なぜ約6年間も安部孝議員の本件政務活動費の支出を見逃してしまったのか,その原因を明らかにして,政務活動費に関する資料のネット公開など必要な議会改革を迅速に進めようとしませんでした。

    そこで,

    ①安部孝議員の政務活動費の支出に関する事実を明らかにすること

    ②会派において政務活動費の支出についてどのようなチェックがなされてきたのか不当支出の問題の原因を明らかにすること

    を実現するため,今回の訴訟に踏み切りました。今後も安部孝議員の責任を引き続き厳しく追及していくとともに,政務活動費問題に関する議会改革を促していきたいと思います。

     

     

     石上雄介

    政務活動費ネット公開を求める請願について宮城県議会で意見陳述をしてきました。

    事務局長の畠山です。

     政務活動費関係資料のインターネット公開を求めている請願の件で、4月22日午後1時から、宮城県議会の総務企画委員会において意見陳述をしてきました。

     
    意見陳述説明用パワポ平成28年4月22日.pdf

     
    意見陳述資料.pdf

     

    紙媒体の「公開」では、一般市民は気軽に見ることはとてもできないこと(ネット公開する必要性)、方法は非常に簡単で基本的にコストもかからずできること、他の自治体でも続々ネット公開していること、メリットばかりでデメリットがないこと、などを説明しました。

    議員の方々から質問もありましたが、前向きな質問ばかりであり、反対する方向からの質問が全くありませんでした(この点は非常に勇気づけられました)。

    宮城県議会で是非ネット公開を実現していただけたらと思います。

    畠山裕太

     

     

    仙台市民オンブズマン

    事務局 仙台市青葉区中央4-3-28朝市ビル4F 宮城地域自治研究所内 TEL 022-227-9900 FAX 022-227-3267