仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役
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  • 村井知事が控訴!~県議会への迎合~

     

    本年12月1日に言い渡された政務調査費判決(簡便計算が否定され,オンブズマンが完全勝訴した!)に対し,村井知事が控訴したそうです。控訴に対し,オンブズマンの代表として,次のコメントを出しました。控訴するとの判断は不当ですが,オンブズマンとしては控訴審も引き続き全力で取り組みます。

                                        そごう

                         記

    (村井知事の控訴に対するコメント)

    オンブズマンとしては,控訴審でも完全勝訴が維持されるよう全力をあげて取り組む。
    地裁判決をしっかり検討すれば,現在の簡便計算が数倍もの水増しであることは明らかで,控訴する価値がないことは分かるはずである。本訴で問われているのは実費計算のあり方である。県職員が自家用車で移動すれば㎞37円であるにもかかわらず,県議が自家用車で移動すれば㎞90円+4000円になるというのが県議会の見解である。この見解が非常識であることは明らかである。無益な控訴をして解決を引き延ばしているといわざるを得えない。公金の適正執行をなすべき立場を無視して,県議会への迎合を優先したと評価せざるを得ない。

     

    費用弁償返還請求訴訟 第2回

     12月15日、費用弁償返還履行請求事件の第2回口頭弁論が行われました。

     この訴訟で被告側は、宮城県の支給額が他の自治体と比べて突出して高額ではないと主張しています。しかしながら、「費用弁償」は、現在、鳥取県、神奈川県、千葉県では、交通実費のみの支給としており、全国的な見直しが行われている状況にあります。

     宮城県の支給金額は、最も移動距離のある北海道よりも高額な状況です。

     そもそも、この訴訟で問うていることは、交通実費の他に日当や宿泊費を支給することが、「実費」の弁償として許容されるのか否かということであり、私達は、「実費」とかけ離れた異常に高額な支給を許してはならないと主張しているのです。

     なお、仙台市は、未だに日額1万円の支給を続けていますが、札幌市、さいたま市、千葉市、横浜市、大阪市、堺市などの政令指定都市では既に廃止しており、恥ずかしいことに、全国的に遅れた議会であることがわかります。

     

     12月1日判決の「政務調査費」の問題からも明らかですが、議員は、自身らの利益をはかることだけに専念しているようです。一部の議員だけと信じたいところですが、議員の「既得権益」を少しでも多くすることを、自身の権力の誇示と勘違いしている議員がいるのではないのでしょうか?

     議員に支給されているお金が、「私達住民の税金」であることの自覚があれば、このような濫費は恥ずべきことです。

     

     次回口頭弁論は、来年2月16日です。

     

    テルさんの「旅」のある暮らし

    1,今回は自己紹介から。                            

     私仙台市民オンブズマン初代代表です。まずこれが言いたかった。 代表を3年やってからは、オンブズマンの実務はほとんどやらず、もっぱら例会が終わった後の懇親会用の料理作りを担当している。オンブズマンには、知に優れ口も達者という人が多い。だから、その何れにも劣る私が会議に参加してもしなくとも大差はない。そう悟った私は、では私にもできる貢献はとつらつらと考えたところ、上記の貢献策を思いついたという訳である。
     例会の日には、本業を4時半頃には切り上げ、瞬間身も心も料理人に変身する。事務所に備え付けの何冊かの料理本から、3~4種類の簡単レシピをメモして、デパート等の食材売り場に直行。両手にビニール袋一杯の食材を買い込んで、例会場となっている朝市ビル内の宮城地域自治研究所の事務室に急行する。すでに5時半を回って居ることが多い。直ちに事務所のドアー向かいにある湯沸場を厨房代わりにして料理に入る。何しろ湯沸場だから火元二つの小さなガスコンロと小さな流し場しかない。ここで、2時間位の間精神を統一して調理に臨み、15人前から20人前の料理を3~4品作り上げるのである。味や見た目は別として、この時間でこれだけの品数を作るのはなかなかの技で、一朝にしては出来ないであろう。(同僚小野寺信一君も近時料理に目覚め、この料理担当をしたことがあるが、まだまだ時間の点で私と2~3朝の差がある。どうか精進を重ねて追いついて下さい)。

     料理の現場を見たら誰しもビックリするに違いない。何しろ場所が狭いから、鍋、釜、フライパンや、切り刻んだ食材、出来上がった料理の置き場所がなく、必然的に唯一の空間である足下の床に所狭しと置くことになるのである。これは決して美しい光景とはいえない。仮に、この現場を保健所の人に見られたら、即、営業停止処分を受けるであろうし、過敏性潔癖症候群の人が見たら、料理を口にしないであろう。しかし、会議に夢中のオンブズマン諸兄は、料理が出来上がる過程を見ていないので、何とも言わずに、時には「美味い」などと言いながら食べてくれている。有り難いことである。           この間、オンブズマン結成15周年記念の行事をやったから、これをもう13年も続けている計算となる。例会は月1回だから、合計すると160回以上、料理数にして最低に計算しても480品。有森裕子さんではないが、これはもう自分を褒めたやりたい位だ。
      問題は、この料理作りがオンブズマン活動にとって、どの程度の貢献になっているかであるが、まあそれ相応にはなっているんだろうと勝手に思っている。何しろ、会議が終わるや否や、会議室は宴会場にと早変わりし、私の手料理を肴にして種々雑多な話に花が咲き、談笑が続くのだから。

    2、では、テーマについて一言                           

     ゴチャゴチャと前口上にお付き合いをさせて申し訳ありませんでした。今度は、テーマとの関わりで一言。言うまでもなく、これは先行して健筆をふるっている庫山さんの「クラさんの『農」のある暮らし」の言い回しっを無断で借用したもの。(ごめんなさい)。 私は、学生時代に、今で言うバックパッカー(当時はカニ族)をして以来、旅が好きになり、しばらく行かないと体全体に悪いガスが溜まったような気分となり、仕事にも気合いが入らない状態となってしまうのである。そこで、やむなく年に何度かの大中小の旅行をしてガス抜きをしているという訳である。また、仕事柄、あちこち出かける機会も多い。
     旅に出れば、誰しもいろんな物を見たり聞いたり感じたりする。要するに書くネタには事欠かない。それもあって選んだものである。「テルさん」は私が足繁く通っている居酒屋で呼ばれている愛称である。
      では、次回から。  

                                           輝雄 

    仙台市民オンブズマン

    事務局 仙台市青葉区中央4-3-28朝市ビル4F 宮城地域自治研究所内 TEL 022-227-9900 FAX 022-227-3267