仙台市民オンブズマン|市民による行政の監視役

Archive for 10月, 2008

クラさんの「農」のある暮らし

木曜日, 10月 30th, 2008

仙台市民オンブズマンの庫山(クラさん)元事務局長は、農業大好き人間で、30数年前から家庭菜園で野菜や実のなる樹を育てています。数年前からは、永田照喜冶さんの提唱する「永田農法」に共感し、おいしい野菜づくりに挑戦しています。これから折に触れてその様子を紹介しましょう。

 

まもなく11月ですが、今は丁度タマネギの苗の植え付けの時期です。今年は初めて苗作りから始めました。写真①のようにマルチシートを張った畝を作り、ころあいの良い背丈になった苗を10月26日に100本ほど植えつけました。11月10日頃までにさらに100本ぐらい植えつける予定です。冬の間、永田さんの推奨する液肥を与え続けると、来年の5月ごろにはめきめきと大きくなり、6月にはそれはそれは甘くおいしい新タマが収穫できるのです。写真②は、去年11月に植えて今年6月19日に収穫したタマネギです。

            ①                        ② 

  
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北海道・東北市民オンブズマンネットワークとは?

木曜日, 10月 23rd, 2008

北海道・東北市民オンブズマンネットワークは、北海道、東北六県、新潟、栃木の市民オンブズマンのネットワークです。

オンブズマン活動は、市民・住民に根ざした市民運動でもあり、行政や企業のようなノウハウ・財力もありません。まさに市民の、無償の力と知恵をもちより、市民・住民の側に立ったあるべき行政の姿を考え、求めていくものです。

そこで、想いを同じくする各地のオンブズマンの、意見・情報交流の場として、1996年1月20日に仙台の地で結成集会がもたれ、現在に至るものです。

今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。

(事務局長 弁護士千葉晃平)

 

次回フォーラム・例会のご案内!~12月6日(山形市)

木曜日, 10月 23rd, 2008

次回フォーラム・例会は、12月6日(土)午後2時~山形市内で開催します!

 

議会は住民の立場から、予算・地方行政のチェック機能を果たしているのか?

教員採用問題に関する議員の口きき、政務調査、費用弁償等の具体的問題から、

地方議会のあり方、ひいては住民のための地方議会の意味を検討する予定です。

詳しい内容は、おってご案内いたしますので、是非、ご参加下さい!

(事務局 弁護士千葉晃平)

 

県議の簡便計算は実費の7倍から12倍!!

水曜日, 10月 22nd, 2008

宮城県議会議員が県内に自家用車で政務調査を行った場合,走行距離50㎞までは7000円,100㎞までは11500円,150㎞までは16000円,200㎞までは20500円,200㎞超は22000円を税金からもらえます(この計算方法を「簡便計算」と呼んでいます)。自家用車で動き回ればこれだけ多額な金額を税金からもらえるのですが,いったい何に使っているのでしょうか。

自家用車で移動してかかる実費は,ガソリン代,有料道路代,駐車場代くらいです。そこで,オンブズマンはこの実費との比較をしてみました。詳細は,この準備書面
準081021(確定版).doc
と別紙1から6
別紙1から6.pdfをご覧いただきたいのですが,ガソリン代,有料道路代,駐車場代の実費ベースの7倍から12倍以上も水増ししてもらっていることがわかりました。ガソリン代,有料道路代,駐車場代の実費ベースで計算している会派もあるのですから,できるはずですし,そうすべきです。

こんな税金の無駄遣いを議員さん自身がお手盛りでやっているのですから,困ったものです。

オンブズマンは「こんな水増し制度は許せない!」と思って政務調査費に関する裁判をやっているのです。

                                     そごう

引退議員がH15年4月の政務調査の実態を証言

火曜日, 10月 21st, 2008

10月21日,仙台高裁で平成15年4月議員を引退した県議の証人尋問が実施されました。

引退議員さん方は,引退直前でもせっせと政務調査をしていたと主張していましたが,さて,その実態は・・・・?

遊佐議員(現:監査委員)は,平成15年4月に大河原土木事務所に政務調査に行き,一般競争入札の問題点を役人から聴取したと証言しましたが,具体的な聴取内容を全く述べることができませんでした。それはそうでしょう。宮城県では平成13年度に一般競争入札が始まったのですが,その問題点が本格的に議論されるに至ったのは,平成16年ころからです。平成15年4月に問題意識をもって調査するというのはあり得ません。よっぽどの「先見の明」があったからだと言いたいなら,もっと具体的な証言ができてしかるべきですが・・・。

萱場議員は引退直前の平成15年4月1日から3泊4日で福岡(福岡県庁,商工会議所,福岡空港事務所など)に視察旅行に出かけ,12万円余りを税金からもらっています。そんな年度初めによく視察に応じてくれたものだと疑問が沸きますが,なんと「事前予約無し」で視察したというのです。しかも,その視察目的は,仙台空港アクセス鉄道の途中の路線上の土地利用を考えるためだそうで,都市部から空港まで地下鉄でアクセスできる福岡を選んだそうです。いくらなんでもそれはないでしょう。仙台空港アクセス鉄道は仙台と仙台空港の間に6つも駅があり,新駅周辺のまちづくりが確かに課題でした。しかし,福岡の場合,博多駅から東比恵駅を経てその次がすぐに福岡空港駅です。これでは途中の路線上の土地利用を参考にすることなどできません。

また,萱場議員は,福岡での4日間の具体的行動をほとんど証言できませんでした。裁判長から「引退前の最後の視察ですから,もう少し記憶していても良さそうですが・・・」とたしなめられる場面もありました。オンブズマンが「あなたは本当に福岡に行ったのですか?」と質問したくらいです。

ぜひ,今後の裁判の動向にもご注目下さい。

<いずれも仙台高裁101号法廷>

  10月27日(月)午前10時 安藤俊威議員尋問

            午後1時15分 岩渕義教議員尋問

            午後3時 小野寺初正議員尋問

  10月28日(火)午後1時30分 菊地文博議員尋問

            午後3時  坂下康子議員尋問

                                      そごう

15周年企画 どうする!「地方議会改革」

水曜日, 10月 8th, 2008

 

仙台市民オンブズマンも設立から15周年を迎えました。

これも市民の皆様のご理解とご支援のおかげです。ありがとうございます。

 

さて,15周年を記念して,次のとおり講演・シンポを開催します。

昨日,大枠が決まったばかりで,「ホヤホヤ」の情報提供です。

ぜひご参加下さい。

 

 仙台市民オンブズマン15周年企画     入場無料

   (仮題)どうする!「地方議会改革」

    時:2008年11月29日(土) 午後2時から6時

    場所:仙台弁護士会館4Fホール

     宮城県仙台市青葉区一番町 2丁目9番18号

      http://www.senben.org/senben/access.html  

  (内容)

   記念講演 「地方議会改革の現状と課題―全国自治体議会

          調査2008をふまえて―」

         (朝日新聞編集委員神田氏)

   基調報告 (仮題)「地方議会は眠りから覚めたか?」(庫山恒輔氏)

          (仮題)「議会の現状とオンブズマンのこれまでの取り組み」

          (菊地修弁護士)

   パネルディスカッション  (仮題)どうする!「地方議会改革」

県議会・政務調査費第5次訴訟(高裁3民)

火曜日, 10月 7th, 2008

統一地方選挙があった平成15年4月の宮城県議会の政務調査費返還を求める事件(住民訴訟)。
平成19年6月19日自由民主党・県民会議など6会派に対し,地裁は,お手盛りの定額支給が実費原則を大きく踏み外しているとの理由から,約665万円の返還を命じた。
しかし,その一方で議員個人の政務調査費の使用については議員の裁量を理由にオンブズマンの請求を退ける判決を下した。
双方控訴し,10月21日,10月27日,10月28日の3期日に7人の議員の尋問を集中的に行い,12月8日に結審の予定である。

市議会政務調査費第4次訴訟差戻審(高裁1民)

火曜日, 10月 7th, 2008

統一地方選挙があった平成15年4月の仙台市議会の政務調査費返還を求める事件(住民訴訟)。
住民訴訟の条件を満たしているかどうかをめぐって高裁まで行き,高裁のお墨付きを得て地裁に戻され,平成20年1月21日民主フォーラムなど3会派に対し,約477万円の返還を命ずる判決があった。
しかし,支出を裏付ける資料を議員に戻したり,資料を保持していると言いつつ提出しなかった会派の言い分を認め,オンブズマンの請求の一部を退けたので,オンブズマンも会派側も双方控訴。
高裁は資料提出を拒んだ2つの会派に提出を勧告したが,2つの会派はこれを拒否。
9月12日に結審し,判決は11月11日午後1時10分。

県警報償費第2次住民訴訟(地裁2民)

火曜日, 10月 7th, 2008

宮城県警の平成12年度の鉄道警察隊,生活安全課の犯罪捜査報償費の返還を求める事件(住民訴訟)。
犯罪捜査の協力者に支払う謝礼などの犯罪捜査報償費が実際は支払われていないのに,支払われていたことにして裏金に回っているというのがオンブズマンの主張。
北海道など全国で噴出した警察の裏金疑惑。宮城県警の不自然な数字。浅野知事と県警とのバトルから垣間見える県警の不可解な態度。内部告発者に会って話を聞いたとの浅野知事の証言。
これらに加え,別件で行われた当時の鉄道警察隊の隊長,生活安全課の課長の証人調書を証拠として提出し,次々回結審の予定。

県警旅費返還請求事件(高裁差し戻し審)

火曜日, 10月 7th, 2008

宮城県警のカラ出張事件(住民訴訟)。
住民訴訟の条件を満たしているかどうかをめぐって最高裁まで行き,最高裁のお墨付きを得て高裁に差し戻され,8月19日に出張した職員とそれを命じた課長の尋問を終了。
2人で3回も千葉に出張しているのに,協力者Aと面会した喫茶店も,宿泊したホテルも記憶にないのオンパレード。
差し戻し審の高裁が一審同様カラ出張を認定してくれるかどうか。
10月22日に結審し,年内に判決が出る予定。

仙台市民オンブズマン

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